Buckingham Palace(バッキンガム宮殿)の秘密
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最終更新日:2019/04/21 観光スポット
【バッキンガム宮殿とは】
ロンドンの中心に位置するエリザベス女王の公式の住まいでありロイヤルファミリーが諸外国からの賓客を迎えておもてなしする迎賓館の役目も果たしています。
赤い制服と黒い帽子を被った衛兵の交代式を観る為に毎年世界各国から沢山の観光客が訪れる観光スポットとしても有名です。
パレス中央のポールには女王が宮殿に在宅中はBritish Royal Flagが掲げられ、不在の時にはUnion Jackの国旗が揚げられるしきたりがあります。現在バッキンガムパレス内部は夏の間だけ一般公開されています。
イギリスの国旗ユニオンジャック
【スイートルーム19 来客用寝室52 浴室78 住み込み侍従50人】
バッキンガム宮殿の内部には舞踏会ホール、美術館や図書館がありスイートルーム19、来客用寝室52 浴室78、従業員用寝室188など部屋の総数は775部屋もあります。
パレスは女王の仕事場でもあり様々な執務をここで行っています。
【歴史】
ジェームズ1世の時代、この周辺には桑畑が広がり絹を生産する養蚕が営まれていました。最初の住居は1624年にサー・ウイリアム・ブレイクによって建てられたと考えられています。その後幾人かのオーナーを経て1703年に宮殿の名前の由来となっているバッキンガム公が建てたバッキンガムハウスが現在の建物の原型になっています。
1826年、ジョージ4世はそれまでの小規模で私的な屋敷を宮殿に改装する事を決めました。建築家ジョンナッシュに依頼し自身の好みのフレンチ・ネオ・クラシック様式の豪華な宮殿を建設したのですが、費用が当初の3倍に膨れ上がってしまいその結果ジョンナッシュがクビにされてしまうほどでした。
完成を見る事なくジョージ4世は亡くなり、弟のウイリアム4世が後を引き継ぎパレスを完成させました。しかしウイリアム4世はバッキンガム宮殿の事をあまり気に入っておらず1834年に国会議事堂が火事によってその大部分を失ったのを口実に宮殿を議事堂にする提案をしました。チャリングクロスとセントジェームズパークも候補に挙がりましたが、結局提案は却下されました。
1837年、ビクトリア女王が即位を機にセントジェームズパークから移り、以後現在までバッキンガム宮殿はイギリス王室のロンドンの公式の住まいとなっています。
【ロイヤルウエディングのお披露目が行われた宮殿のバルコニー】
2012年4月29日、キャサリン妃とウイリアム王子がバルコニーでキスをする姿が全世界に放映されましたが、これは結婚式の後バッキンガムパレスでお披露目をする伝統があるためです。ウエストミンスター寺院で式を挙げた後パレードでバッキンガム宮殿に移動しました。
1981年のウエディングで故ダイアナ妃とチャールズ皇太子がキスを交わしているのもバッキンガムパレスのバルコニーです。
photo by Mauricio Pinto filho
【女王だけではない宮殿に住んでいる人々】
バッキンガム宮殿はエリザベス女王の他にエディンバラ公爵(エリザベス女王の夫)、ヨーク公アンドリュー(チャールズ皇太子の弟、女王の次男)、ウェセックス伯爵夫妻(3男夫婦)とその子供達の住居でもあります。
【衛兵の交代式】
ロンドン観光であまりにも有名なChanging the Guard(衛兵の交代式)が見られるのは 5月から7月の間は毎日、その他の期間は隔日、午前11時半から約45分間行われます。
入場料などはかかりませんが、交代式を観る為に大勢の観光客が集まり、背の高い外国人が多いので良い場所を早めに確保するのが賢明です。
(トリップアドバイザー提供)
黒い帽子は熊の皮製
衛兵のシンボルとなっている赤い制服と黒い帽子は高さが18インチ(45.7cm)あり、カナダのブラウンベアーの皮を使っていてその由来通りベアスキンと呼ばれています。
この帽子が使われるようになったのはイギリスが1815年のワーテルローの戦いでナポレオンに勝利してからです。当時フランス軍が背を高くみせて敵を威圧する為に使用していた帽子をイギリス軍が勝利の証として取り入れたのが始りだそうです。
ユニフォームの違い
近衛歩兵連隊は5つの連隊から構成されていて皆チュニックと呼ばれる赤いユニフォームを着ていますが、良く見るとそれぞれの隊の制服の小さな違いを見つける事ができます。ベアスキンの横についている色とチュニックの襟についている紋章の違いでどこに所属しているかがわかります。関連サイト(英語)
観光客はいつも赤い制服と黒い帽子を見られる訳ではありません。8月は違う連隊が女王を警護し、冬は上にグレイのコートを着る事があるからです。
交代式のスケジュール
時間やスケジュールは変更になるある事があります。また、天候によっては中止もあるので事前にオフィシャルサイトで確認してください。
衛兵の交代式の動画
【バッキンガム宮殿で働くチャンス!】
もしイギリスで働けるヴィザを持っているならバッキンガム宮殿の求人に応募してみてはどうでしょう。
The British Monarchyのオフィシャルウェブサイトではイギリス王室の求人案内をしています。夏の間一般公開される為、短期の求人が多数あります。ウェブサイトに登録しておくと求人情報をメールで送ってくれるので試してみる価値はありますよ。

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